人の記憶の傾向から英単語学習で重要なポイントを考察してみる

私がこれまで生きてきて、覚えることができてなかなか忘れないものと、覚えることができず忘れてしまっているうものについて一人ブレストをして具体的にあげてみて、ここから覚えて忘れない英単語学習とはどんなものか考察してみました.

覚えられるもの、忘れないもの

  • 芸能人の名前
  • ポケモンの名前
  • 自分の家の住所、電話番号
  • 親しい友人の名前
  • 美味しいご飯が食べられるお店とその場所
  • 干支
  • 五十音

これらの情報を抽象化して考えてみると、覚えられるもの、忘れにくいものは以下の特徴があります.

  • 興味があるもの、好きなもの
  • 多数の関連情報があるもの
    例えば、親しい友人の名前に関連する情報は顔、声、性格、趣味などたくさんある
  • よく使う情報
  • 覚えておかないと不便なもの
  • 子供のときに何度も繰り返して覚えたもの

覚えられないもの、忘れてしまうもの

  • 3日前の夕飯
  • 初めて知り合った人の名前
  • 10年前に考えていたこと
  • ファンではないアイドルグループのメンバーの名前
  • 学生時代に勉強した古文の内容
  • 円周率100桁
  • 公共料金の支払い

これらの情報を抽象化して考えてみると、覚えられないもの、忘れにてしまうものは以下の特徴があります.

  • 興味がない、好きでない、思い入れがない
  • 自分にとって重要でない
  • 単一の情報(関連する情報がない)
    例えば円周率は数字の羅列でしかなく、関連する情報はないと言っていい
  • そもそも覚えようとしていない
  • 順序性のある情報
  • 過去の情報で現在は使っていないもの

英単語を覚えるには・・・

上記から英単語を覚えるために気を付けるポイントを考えてみました.

  1. 英語(英単語)に興味を持つ
    子どもの頃は、例えば五十音や干支など興味がないものでも無理矢理繰り返すことで覚えられたが、大人になると興味がないものはなかなか覚えることができない. そのため英語の上達には英語に興味を持つということが大前提になります. 興味を持つことはなかなか意識してできるものではないですが、英語が必要な環境に身を置けば、自動的に興味を持つことになると思います.
  2. 関連する情報とセットで覚える
    これは私が提唱している英単語は引っかかりとなる情報とセットで覚えた方が良いということです. 円周率100桁を単に頑張って暗記するのは苦行であるのと同じで、単語とその意味だけをセットでひたすら覚えるというのは効率が悪く、余程精神力が強くないと続けることはできないと思うので、このような単語学習からは脱却した方が良いでしょう.
  3. 定期的に使う、見直す
    自宅の住所や電話番号など意味がない情報でも定期的にアクセスすることですらすら言えるまで覚えられるということはあります. 逆に人は一度学んだことでも、例えば学生時代に学んだ古文のように、使わない情報は忘れてしまいます. 英単語は何度も繰り返し見直すという勉強の方の定石はやはり正しいと言えるでしょう.

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