この記事の目的
この記事ではこれまで何人かの方にご質問いただいたパス単の出る度が本当に当てになるのか(出題頻度が出る度A>B>Cとなっているのか)について分析した結果を共有します.
集計方法について
- 分析対象は2012年度3回から2020年度第3回までの合計25回の英検準1級/1級の大問1を対象とする
- パス単の集計はパス単英検準1級/1級4訂版に掲載されている英単語の見出し語のみを対象とし派生語は対象外とする
- 多少の数え間違いはあるかもしれませんのでその点はご容赦ください.
集計結果
英検準1級
英検準1級過去25回分の大問1の問題選択肢2500個の中で
- 出る度Aからの出題は217個
- 出る度Bからの出題は279個
- 出る度Cからの出題は280個
でした.
このことから英検準1級大問1においてはパス単からの出題頻度は
出る度C > 出る度B > 出る度A
という結果になりました.
英検1級
英検1級過去25回分の大問1の問題選択肢2500個の中で
- 出る度Aからの出題は395個
- 出る度Bからの出題は245個
- 出る度Cからの出題は333個
でした.
このことから英検1級大問1においてはパス単からの出題頻度は
出る度A > 出る度C > 出る度B
という結果になりました.
各単語帳のリンク
パス単1級4訂版
リンク
パス単準1級4訂版
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考察
- パス単1級、準1級ともに大問1の語彙問題のみで考えると、出る度はあまり当てにならず満遍なく出題されています.
- 対象の過去問を過去に遡って分析してみると結果は変わるかもしれませんが、試験直前に出る度を信じてAだけやるといったことはあまり試験対策としては効果が期待できなさそうです.
- 2021年6月にパス単の5訂版が出版されているのでこれらを比べてみるとまた違った結果が得られそうです.