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この記事の目的
英語が得意な人(主に大学生/大学院生を想定)がどのような戦略で就活をしていくと、就活時及び就職後も上手くいくかについて私なりの考えを共有します.
この記事でご紹介する話は全て私が実践した個人の経験に基づいた物です.
またここでは大手企業から内定が取れたり、雇われの身として人よりも少し多く給料が貰えている状態を上手くいっている状態と定義します.
英語が得意な人の就活戦略
英語力を客観的に示すために試験で結果を出す
就職活動で単に英語ができますと面接で言っても客観的な指標がないため説得力が弱いということは想像できると思います.
最近はTOEICの対策本もたくさん出ており、高得点を取るノウハウもネットで調べれば出てくるので、まずは勉強してTOEICで高得点を取りましょう.
会社側は必ずしもTOEIC高得点=英語が話せるではないとTOEICに懐疑的なところも多いので、スピーキング力が示せる英検1級や英語を使って何かしたみたいなエピソードもあると良いでしょう.
私は就職活動時には英検は持っていなかったですが、毎日オンライン英会話でスピーキングの練習をしていることや学会や教授のアテンドなどで通訳的なことをしたことがあるという話をしました.
英語以外のメインの武器を磨く
私が強く強調しておきたいことは、英語が得意な人がやるべきことは英語以外の武器を身につけ、それを磨くということです.
なぜならば英語は他のメインの武器を組み合わせることで最大の効果を発揮することができるからです.
実際に私は英語以外のメインの武器というとそこまで凄い物ではないですが、理系の専門分野の勉強や研究の話ができましたし、行動力があることを示し世界中旅行していた話などもありました.
特に理系では英語が得意な人が多くないので、理系×英語が得意の掛け算で差別化したり、世界を旅した話×英語で勉強だけでなく実際に英語を使っていることをアピールしました.
英語力はどこまで突き詰めてもキリがないので、ある程度のレベルまで到達したら一旦勉強時間を減らし、他の武器を育てることを優先して動くと良いでしょう.
面接では英語力を前面に出さない
私が面接で特に意識していたことは、面接官から聞かれるまでは英語力については自分からは触れないということです.
英語力やTOEICのスコアを前面に出すと嫌な感じな印象を与えてしまう可能性があります.
実際にある会社の面接の最後にあなたの良いところは英語が得意なのに嫌味がないところだと面接官にフィードバックされたことがあります.
これは裏を返すと、英語が得意な人が英語力、留学経験、試験の結果などを前面に押し出すような面接をして、嫌味に感じたことがあるということではと当時感じ、自分も気をつけようと思いました.
結局は面接は英語力の競争ではなく、面接官に一緒に働きたいと思ってもらうことに尽きるので、英語力については面接官から聞かれるまでは自分からは出さないようにしましょう.
英語学習のエピソードは3番手ぐらいで使い、1,2番はチームで協力して何かを達成したことにする
上の話と関連しますが、よく聞かれる学生時代に頑張ったことは何ですか?という質問にに対して最初に回答する、いわゆるエース級のエピソードとして英語学習を使うことはせずに、3番手ぐらいで出すようにしていました.
なぜならば英語学習は基本的には1人で努力して取り組んできた話であり、会社が求めているタイプの話ではないためです.
また英語はあくまで手段でありその先に目的があるという考え方もあるので、その場合目的を見失っていると思われてしまう可能性もあります.
会社が求めているのは実際に入社して部署に配属された後にどんな働きをしてくれるのかを想像できるような、チームの中で役割を担って協力して何かを達成したみたいな話です.
私は2つぐらいチームの話を用意しておき、面接で更に聞かれたときに3つ目ぐらいで「チームで何かやった話ではないですが・・」と冒頭で触れた上で英語学習の話をしていました.
どうしても自分が頑張って結果を出してきた英語学習の話をしたいという気持ちは分かりますが、ビジネスの基本である相手の立場に立って考えて、要求に沿う物を提供する力があるか問われていると考えて、面接官が聞きたい話をするようにしましょう.
ちなみに英語学習を頑張ったというエントリーシートは以前に記事にしているのでご興味のある方は読んでみてください.
チームで頑張った話も当時のエントリーシートは残っているので今後記事で公開しようと思います.
海外駐在ができそうな会社や部署を志望する
最後は入社後に関連する話で、せっかく英語が得意ならば海外駐在ができそうな会社や部署を志望しましょう.
海外駐在の可能性があると入社後も英語の勉強のモチベーションになりますし、海外駐在に行ければ日本にいるよりも手当等で給料が多めに貰うことができます.
また何より海外で長期間生活することができるというなかなか得難い特別な経験をすることができます.
私自身、現在海外駐在中ですが、今のところ待遇面、経験面どちらも満足しています.
その他よくある質問とその回答
以下はよく聞かれる質問です. 素直に答えないように注意しましょう.
Q1. なぜ英語を勉強しようと思ったか?
A1. ○○で英語ができないことで××と感じる経験をしたから. みたいな個人の経験をもとに話すのが私は一番良いと思います. ある面接で一緒になった人が「これからの時代、英語は誰もが使えるべき必須スキルだと思ったから」とか答えている人もいましたがちょっと鼻に付くというか、この人と一緒に働きたいとは思われないのでは?と思いました. 後は当然就活でアピールするためですとかもNGです.
Q2. どうやって英語を勉強したか?
A2. 移動時間や隙間時間を活用して書籍を使って勉強した(=忙しくても自己研鑽できる人材というアピール)、オンライン英会話で勉強した、留学生と仲良くなり会話した(=スピーキングもできるというアピール)など. 対策本をたくさん購入してやり込みましたみたいな、ゴリゴリテスト対策して頑張りましたみたいな回答はあまり受けは良くないでしょう.