【英検準1級】パス単からの語彙問題の出題率計算してみた

この記事の目的

英検準1級対策用の各単語帳からの出題率を分析し、単語帳選びの際に役立てていただく.

この記事では旺文社の英検準1級出る順パス単を分析対象としています.

検証結果

検証① 選択肢100個中、パス単掲載はどのくらい?

みなさんご存知の通り大問1は25問出題されます.

選択肢は4択なので大問1の選択肢は合計で100個です.

この中でパス単に掲載されているものは幾つあるか数えてみました、結果は以下の通りでした.

  • 2018年第1回 47個(見出し語32個、派生語15個)
  • 2018年第2回 49個(見出し語35個、派生語14個)
  • 2018年第3回 45個(見出し語37個、派生語8個)
  • 2019年第1回 48個(見出し語33個、派生語15個)
  • 2019年第2回 43個(見出し語33個、派生語10個)
  • 2019年第3回 50個(見出し語36個、派生語14個)

6回分の傾向から選択肢100個中40〜50個ぐらいはパス単掲載のものでした.

またそのなかでも2/3が見出し語、1/3が派生語から出題されていました.

検証② 正解選択肢25個中、パス単掲載はどのくらい?

続いて正解選択肢についてです.

正解選択肢がパス単にどのくらい掲載されているかについても調べてみました.ある意味正解選択肢だけでも掲載されていれば問題自体は正解できるのでこの割合はかなり重要です.

  • 2018年第1回 12個(見出し語5個、派生語7個)
  • 2018年第2回 16個(見出し語10個、派生語6個)
  • 2018年第3回 17個(見出し語13個、派生語4個)
  • 2019年第1回 15個(見出し語10個、派生語5個)
  • 2019年第2回 16個(見出し語13個、派生語3個)
  • 2019年第3回 15個(見出し語10個、派生語5個)

毎回ほとんど同じで25個の正解選択肢のうち15問前後はパス単に掲載されていることが分かりました.

言い換えるとパス単を完璧に覚えていけば大問1で最低でも15問は正解できるということですね.

検証③ 熟語問題のパス単掲載はどのくらい?

次に熟語問題です.

25問中4問出題される熟語問題.

単語に比べると出題数が少ないためあまり重要視されないことが多いですね.

パス単にも熟語は300個掲載されています.

選択肢16個のうちどのくらいパス単に掲載されているか調べてみました.

  • 2018年第1回 5個
  • 2018年第2回 4個
  • 2018年第3回 6個
  • 2019年第1回 5個
  • 2019年第2回 7個
  • 2019年第3回 3個

回によってばらつきがありますが平均すると5個程度パス単から出題されていました.

1/3以下なので冒頭の100個中40~50個ぐらいという単語の数値と比べると低いですね.

対策

対策① まずは15問正解できるようにパス単をマスター

上述の通りパス単の見出し語と派生語を完璧に覚えれば25問中15問正解はできます.

これから英検準1級対策を始める方や大問1が苦手な方は、まずパス単を完璧にしどの回でも15問正解できるようにパス単をマスターすることから始めてみましょう.

対策② 接尾語、接頭語の知識をつける

選択肢の中で接尾語、接頭語が分かれば選択肢を絞ることができる問題が出題されています.

例えば2019年第1回では以下の選択肢が出題されています.

  1. impassable →im + passable(通行できる) = 通行できない
  2. immeasurable → im + measurable(測定できる) = 測定できない
  3. impractical → im + pratical(実用的な) = 実用的でない
  4. immediate → im + mediate(仲裁する) = 即座の

im-が不/非という意味の接頭語だと知っていれば各選択肢の意味が推測できるでしょう.

そのため接頭語や接尾語の

対策③ パス単に掲載されていない10問を他の方法でカバーする

15問確実に正解できるようになった後に考えるべきことは残りのパス単に掲載されていない10問をどうカバーしていくかということです.

ここでは2つの施策をご提案します.

ここまでできたらきっと大問1は得意分野となるでしょう.

学習で遭遇した知らない英単語を覚える

過去問演習やニュース記事などを読んでいて知らない英単語に遭遇した際に、パス単に掲載されていないものであればノートなどに纏めて蓄積していくことが大切です.

この作業は地道ですが、レベルに限らず蓄積し覚えていくことで英検準1級レベルを超えた語彙力を身につけることができます.

問題集に取り組む

パス単に掲載がない英単語をカバーするためには語彙問題集に取り組むと良いです.

理由はパス単に掲載がない英単語を覚えられることに加えて、問題集を解くことで消去法などの実践感も身につけることができるからです.

私がオススメしているのは↓の問題集です.

まとめ

さて、今回は2018-2019年度の英検準1級の過去問6回分を対象に、定番のパス単からの出題傾向を分析してみました.

また時間があるときに他の単語帳からの出題状況や英検1級の分析もやってみようと思います.

ご覧いただきありがとうございました.

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