この記事では英検、特に準1級や1級を受験される方向けに、リスニング問題の先読みについて詳しく解説していきます.
適切に先読みをすることでリスニングの結果が大幅に改善されることもあります.
この記事を読んでぜひ先読みのやり方をマスターしましょう.
Contents
英検リスニングでの先読み
先読みとは?メリットは?
初めに先読みの定義ですが、リスニングの放送をを聞く前に、事前に問題文や選択肢を読んでおくことを指します.
英検のリスニングに限らず、一般的な話でもこれからどんな話がされるかわからない状態で話を聞くよりも、事前に少しでも情報を頭に入れておいた方が話が入ってきやすいのは明らだと思います.
通常のリスニングの解き方では、リスニングの放送を聞きながら or 聞いた後に問題や選択肢を読むことになりますが、先読みで事前に問題や選択肢をインプットすることで、正答率が上がることが期待できます.
英検で先読みは禁止されている?
英検のリスニングでは先読みは禁止はされておらず、ルール範囲内の正当な解き方です.
また先読みをする際には問題用紙に書き込みをすることを私は推奨していますが(詳細なやり方については後ほど説明します)、英検では問題用紙への書き込みについても認められておりこちらも問題ありません.
先読みのポイント
事前準備
ぶっつけ本番で先読みをするのはリスキーなので、英検の本番前に過去問を使って本番と同じ条件で先読みの流れを確認しておきましょう.
いつ先読みする?
先読みをするタイミングは、筆記のラスト10分+各大問のディレクションの時間合計2-3分を使いましょう.
そのため筆記の解答は10分早く終わらせる計算で予め戦略を立てておきましょう.
- 英検準1級の各大問のディレクションの時間目安は以下の通りです.
- 大問1:1分10秒
- 大問2:30秒
- 大問3:46秒
- 英検1級の各大問のディレクションの時間は以下の通りです.
- 大問1:1分18秒
- 大問2:29秒
- 大問3:42秒
- 大問4:34秒
どこを先読みする?
先読みに割くことができる時間は上述の通り限られているので、全ての設問を先読みすることは厳しいです.
そのため特に苦手な大問を中心に先読みするといいでしょう.
筆記の時間帯10分の間に苦手な大問を中心に先読みし、各大問のディレクションの時間帯にこれから放送される問題の先読みをすると良いでしょう.
どうやって先読みする?
先読みのポイントは
- キーワードをチェックすること
- 内容を予想すること
です.
キーワードをチェックする際には選択肢で重要そうな情報に丸をするなど積極的に書きこみをしましょう.
また能動的に話を聞くことで話の内容が入ってきやすくなるので、外れても問題ないので、先読みの段階でどんな話が放送されるか内容を予想しておきましょう.
実際に問題を使って先読みをしてみる
本章では上記で説明した先読みのやり方を実際に問題を使って説明させていただきます.
STEP1. 選択肢のキーワードをチェックする
上記は英検準1級のリスニング大問2の問題の抜粋です.
選択肢1に着目してみるとThe Soviet government had its secret headquarters there.「ソビエト政府はそこに秘密本部を置いた」という内容でSoviet governmentとsecret headquartersにというキーワードをチェックしておくとよいでしょう.
他の選択肢も同様に重要そうなキーワードをチェックしていきます.
STEP2 放送される内容を予想する
キーワードをチェックした後にどのような内容の話が放送されるか予想します.
Soviet、secret、spyというキーワードがあることから、ソ連の国家秘密に関する内容が放送される可能性が高いと予想できます.
また全ての選択肢で場所の説明をしていることから、何かしらの場所に関する質問がされることが予想できます.
この予想を簡単にメモに残しておくとよいでしょう.
言うまでもありませんが、キーワードのチェックやメモは誰かに見せるわけではないので綺麗に書くことよりも、先読みの質とスピードを優先するようにしましょう.
STEP3 放送を聞き解答する
先読みでチェックしたキーワードと内容の予想メモを再度チェックしつつ、リスニングの放送に集中しましょう.
まとめ
さて、今回は英検のリスニングの先読みの方法についてご紹介させていただきました.
先読みせずに事前に情報を入れない方が解きやすいという方もいるかもしれませんが、基本的には慣れれば高い効果を発揮するものなので、まだ実践していない方はぜひ本番前に何回か過去問を使って試してみてください.
以下英検1級と準1級のリスニングのリサイクル問題(過去に出題された問題の再出題)について記事をまとめています.
こちらも得点アップに繋がる内容なので是非チェックしてみて下さい.

