【英検準1級】2021年度第3回リーディング感想

2-1. Donor Premiums

寄付をすることに対して返礼品を渡すことについて、人々の行動がどのように変わるかを論じています.

日本で言えば、ふるさと納税がまさにこの記事が伝えていることに合致しますね. 本当の意味で地方自治体の将来のために税金を納めたいというよりは、返礼品目当てで納税する人がほとんどだと思います.

premiumは形容詞で「高級な」という意味以外にも名詞で「賞金、保険料、割増金、景品」な様々な意味があります.

2-2. Government Policy and Road Safety

アメリカでの自動車による死亡事故の対策の問題点に関する文章です.

特に難しい単語は使用されておらず読みやすい文章だと思います.

第2パラグラフで何度か使われているCritics point out / say-「批評家は-と指摘する/言う」という表現は英作文や面接で使えるので覚えておくと良いでしょう.

ちなみに私が住んでいるイギリスでも街中にカメラがたくさんあり、交通違反をすると後日罰金の領収書が自宅に送られてくる仕組みになっています.

3-1. Caligula

ローマ帝国の皇帝カリグラは脳炎のためにおかしな政治的な選択をしてしまう狂った人物であると思われがちであるが、実際には戦略的かつ考えられて行われていたものではないかという専門家の意見を具体例を元に紹介しています.

本文章では中盤から後半にかけて準1級レベル以上の語彙がいくつか含まれており、推測で乗り切れるものの少し読みづらかったかもしれません.

ちなみに第3パラグラフで登場するSenateは二院制議会の上院のことで、下院はHouseと言います.

3-2. The Friends of Eddie Coyle

1970年にアメリカで出版されたエディコイルの友達という犯罪小説について、これまでの同じ分野の小説との違いや、著者であるHiggins氏の小説への考え方についてまとめられています.

初めにタイトルを見たときにCoyle=電気のイメージから科学的な題材かと思いましたが、読んでみると全く異なり、歴史的な話でした.

glamorize「美化する」、sparingly「控えめに」など準1級レベル以上の英単語も使われていますが、第1パラグラフさえしっかり理解できれば以降のパラグラフはスッと内容が入ってくると思われます.

3-3. Mummy Brown

エジプトのミイラに関する歴史の紹介とミイラ文化から派生した様々な事柄について紹介しています.

タイトルのMummy Brownはミイラから採取される茶色のことで第3パラグラフで初めて登場します.

最後の文章だけあって量は多めですが興味深いテーマなので今回の中で一番楽しく読めました.

ちなみに第3パラグラフの1文目で使われているpigmentは「色素、顔料」という意味で以下のようにイラストペンで使われています.

イラストペンの写真です.

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