【英検】準1級と1級の差ってどのくらいある?

この記事の目的

英検準1級と1級の問題内容の違いやレベル差がどのくらいあるかを把握していただき、今後の学習計画や目標設定に活かしていただく.

リーディング

 

問題形式や問題数は準1級と1級で差はありません.

どちらも5本の長文問題が出題され、内訳は2本は穴埋め問題、3本は長文の内容に関する問題です.

語彙レベルは語彙問題ほどの差はありませんが、やはり準1級では使われないような単語も1級では普通に長文の中で使われます.

語数は1級の方が多く、より長めの長文が出題されます.

以下の表は2019年第1回筆記の長文問題で準1級と1級での語数を集計したものです.

1級の語数は準1級よりもおよそ1000語弱多いことがわかります.1000語はだいたい準1級の長い長文2本程度に相当します.

慣れるまでは1級の長文はかなり長く感じると思います.

1級と準1級の読解問題の語数比較

また準1級の試験時間が90分、1級の試験時間が100分と1級の方が10分試験時間が長いものの、英作文のボリュームも増えていることから、リーディングに多く時間を割けることができるとも言えないでしょう.

そのため準1級のとき以上により速く文章を読み、解答していく必要があります.

結論
リーディングは準1級と1級で、求められる語彙レベルと読解スピードで差があり、語彙力強化と速読力が必要です.

語彙

問題形式や問題数は準1級と1級で差はありません.

どちらも全部で25問出題され、うち21問が単語、4問が熟語の問題です.

出題されるレベルは英検準1級が7000語レベル程度、1級が10000語レベル程度と言われています.

準1級と1級の単語帳(旺文社、パス単)を比較してみると重複している部分もありますが、1級の方がボリュームも多く難単語が多数掲載されています.

実際に過去問を比較してみてもやはり準1級レベルでの語彙力では1級の語彙問題に対応するのはかなり厳しく、1級に特化した対策が必要になります.

英検1級レベルの英単語は以下のページでまとめています.

英検1級レベルの英単語覚え方メモ
結論
語彙問題は準1級と1級で、かなりレベル差があり、1級に特化した対策が不可欠です.

リスニング

問題形式や問題数は準1級と1級で少し差があり、1級ではインタビュー形式のリスニング問題が出題されます.

このインタビュー問題は3分半程度のインタビューを聞き、その内容に関する設問2問に解答しますが、合格する人でも苦手な人が多いです.

難しい点として

  • 使われる英語がアメリカ英語だけでなく、イギリス、オーストラリアなどゲストにより異なる
  • 自然な会話の理解力が求められる
  • インタビュー時間が長いので集中力が求められる

インタビュー問題以外は準1級と1級で語数は少し増えるため少し聞き取るべき情報は増えますが、大きなレベル差はなく、準1級レベルのリスニングが聞き取れれば、1級のリスニングもある程度は聞き取ることができるでしょう.

問題数は英検準1級が29問、英検1級が27問となっており、英検1級の方が問題数が2問少ないです.

そのため英検1級の方が少しだけ1問の重みが大きくなっています.

結論
リスニングは準1級と1級で大きな差はないが、インタビュー問題のみ難易度高のため対策が必要である.また英検1級の方が問題数が少ないため1問の重みが少し大きくなっている.

ライティング

ライティングは問題の条件で少し差があります.

  • 準1級は120-150語で与えられた4つのポイントの中から2つを選択し、出題された題材に関して論じます
  • 1級は200-240語でポイントは与えられず自分でポイントを3つ考えて、出題された題材に関して論じます

準1級と1級で一番の差はポイントが与えられないというところです.

多くの人が自分で3つの根拠を考えることに苦労します.

また時間はどちらも25-30分程度で書くことが目安とされており、1級の方が50語強、多く書かなけばならないことから、速くアイデアを思いつき、速くエッセイを書く力が求められます.

題材の傾向は準1級の方が書きやすい具体的な題材が多く、1級は抽象的な題材が多いです.

結論
ライティングは準1級と1級で語数や条件は変わるため、別途対策が必要です.

まとめ

さて、今回は英検準1級と1級のレベル差についてご紹介させていただきました.

英検1級は、準1級レベルでは対応できないものもあれば、意外と少しのトレーニングで対応できるもののあります.

ぜひ新型コロナで先が見通せない今だからこそ、長期的な視点で学習計画を立てて取り組むと良いでしょう.またその際にこの記事を参考にして英検1級を目指してみてはどうでしょうか.

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