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2-1. The Michell Map
イギリスのハリファックス公爵により依頼を受けミッチェルが作成した北アメリカの地図、Mitchell Mapに関する文章です.
当初はイギリスの領土が多くなるように地図を作成していたが、アメリカ革命戦争後に領土の境界の交渉をする際にもこの地図が使われ、アメリカが多くの領土を獲得するために貢献したようです.
前提知識がなくても読むことができますが、the stamp act 「印紙法」、the revolutionary war 「アメリカ革命戦争」などの知識が入っているとより内容がスッと入って来やすいかもしれません.
高校で世界史選択をする人はそもそもMitchell Mapについても勉強して知っているものなのかもしれませんが..
最終行のpave the way for-は「-のための地固めをする=-のための道を開く」という意味です.
以下はイギリスの貴族の爵位で位の高い順です.
- Duke 公爵
- Marquess 侯爵
- Earl 伯爵
- Viscount 子爵
- Baron 男爵
2-2. Acting and the Brain
役者が役を演じることによる精神的に負っている負担について紹介しています.
確かにコロナ禍になってから有名な役者さんが精神的なものが影響して亡くなられるニュースはよく目にするなとこの記事を見て思いました.
華やかな世界のように見えますが演者側に回ると想像できない負担があるのだと思います.
第1パラグラフ9行目のpsychological tollは「精神的な代償」という意味になりますがtollは「代償(損害)」という意味以外にも「死者数、通行料」という意味もあります.
ちなみにETC(Electronic Toll Collection System、電子通行料徴収システム)のTはtollから来ています.
本文と関連する、演じることと精神的な負担についてのネット記事をご参考までに紹介します. こちら. 派生学習にご活用ください.
3-1. Business and Sustainability
SDGsに対する会社の対応の実態の部分について触れています.
実際にCSRの部分で各企業はSDGsに触れざるを得ないとは思いますが、やはり株式会社である以上、株主優先、つまり利益が優先になってしまうのは仕方ない部分はありそうですね.
ちなみに本文章では勉強になりそうな表現が色々使われているのでここで少しピックアップしておきます.
第2パラグラフ7文目 in the pipeline「進行中で」、第2パラグラフ10文目 beef up「強化する」、第2パラグラフ14文目 miss the mark「的を外す」、第3パラグラフ2文目 silver lining「希望の兆し」.
ちなみにSDGsについてはユニセフのサイトで綺麗にまとめられているので詳しく知りたい方は見てみると良いかもしれません.
silver liningを用いた諺に
Every cloud has a silver lining.
「どんな雲でも銀色の縁(=希望の例え)を持っているものだ. →楽あれば苦あり.」
があります.
3-2. Rent Control
アメリカの都市で賃貸住宅の家賃の高騰を防ぐために導入された賃貸規制の法律に関する記事です. (アメリカのrent controlに関するwikiはこちらから.)
日本に住んでいると賃貸物件の家賃が上がることはほとんどの人が経験がないと思いますが、外国では地価の上昇により賃貸の家賃が1年毎に上げられるということはよくあることです.
実際に私が住んでいるロンドンでも物件によりますが毎年100ポンド前後の家賃の上昇は普通にあることです. (もちろん大家さんと交渉の余地はありますが)
本文の中ではrent controlに対するproponents(賛成派)、economists(経済学者、反対派)のそれぞれの主張がパラグラフ毎に紹介されており、それらを押さえればそれほど難しい問題ではないと思いました.
3-3. Nasser and Pan-Arabism
1950年代にエジプトを率いたガマール・アブドゥル=ナーセルに関する記事です. (ナーセルに関するwikiはこちらから.)
wikiの大統領就任→スエズ戦争後→政権末期と死の章がちょうど本文の内容と対応します.
後半の方にかけて難し目な単語や表現がたくさん登場しますが、知らなくても推測で押し通すことはできそうなレベルだと思います.
最終パートのgulf between rich and poorは「貧困格差」という意味です. gulfは「湾」という意味で覚えている方が多いと思いますが「格差」という意味もあります.