この記事では英検1級合格を達成した方で、次に何を目指せば良いのかわからない方向けに私が考えるやるべきことをお伝えしていきます.
最優先事項
まずこの記事で一番強調しておきたいことは英検1級合格後に英語の学習、練習を止めないことが最優先事項であるということです.
英検1級合格を長年の目標としてきた方はようやくその目標を達成したことで、燃え尽きてしまい英語学習を休んでしまうという方もいらっしゃると思います.
しかしながら英語学習を完全に止めてしまうと、英語力は落ちていってしまい、再び同じレベルまで戻すのに時間と労力がかかるので、なんとしても英語学習は継続するようにしてください.
英語学習を継続するための方法
次に英検1級に合格した方が具体的にどのように英語学習を継続していけば良いかについて説明します.
他の英語試験を受ける
1つ目は英語試験の受験が好きな方は、学習のペースメーカーとして他の試験で結果を出すことを目標にするということです.
英検1級以上のレベルの試験としてはIELTSやTOEFLなどが候補として考えられるでしょう.
英検1級合格後であればある程度対策すればIELTS7.0、TOEFL ibtで100ぐらいは取れるのではないでしょうか?
TOEICはSW試験もありますが基本的にはRLがメインの試験であるため、英検1級に合格した後にTOEIC満点を目指すといったことはあまりオススメしません.
私の場合は英検1級合格後は、他の試験で結果を出すことを目指すのはもういいかなと思ったのでIELTSやTOEFLは受験していません.
英語を教える
2つ目は英語を人に教えるということです.
英検1級合格レベルであれば、十分人に英語を教えられるレベルに到達していると言えます.
英検1級に自分自身が合格すると、それまでは凄いと思っていたことが途端にそうでもなく思えてきて、こんな自分が人に英語を教えられるの?と思う方もいるかもしれませんが、実生活で英検1級に合格している人はなかなかいません. 実際ネットではたくさん英検1級合格者を見かけますが、私の場合は実生活では私がサポートして合格された方を除き、1級を持っている人に会ったことはありません. 英検1級に合格することは特別なことであり、多くの人にとってはなかなか達成できないものであると言えます.
そのため、英語を教えたり、学習のサポートをするようなことをやってみると良いでしょう.
これまで学習者として勉強してきたことでも、教える側の視点で見てみるとまた違った発見があります.
お客さんを探すという点がハードルとしてありますが、ネットで募集してみても良いですし、まずは身の回りの友人や知人の方に英語学習のアドバイスをするというところから始めるのでも良いでしょう.
私自身も人に教えることで自分の英語力や理解度も上がっていると実感しているのでこのアプローチは非常におすすめです.
試験から離れる
3つ目は英語の試験から離れて英語学習を続けるということです.
試験から離れるため、取り組むことや目標を自分で決めてこなしていく必要あり、人によってはなかなかモチベーションを保つのが難しいかもしれません.
以下私が取り組んできて良かった方法を共有します.
ボキャビル
英検1級レベルに到達した人は英語の基本事項は完全にマスターしていると考えて良いでしょう.
このレベルまで到達すると、更に伸ばせる余白があるのは語彙力だと考えています.
英検1級合格で語彙力は大体10000語で、ネイティブでは30000語と言われています.
この差を埋める努力を時間をかけて何年もかけてやっていきましょう.
闇雲に覚えようとしても積み上がらないので英検1級レベル以上の単語帳を使うと良いでしょう.
ちなみに英検1級レベル以上の英単語帳には以下があります.
・究極の英単語 vol.4
英検1級パス単に掲載されている単語も載っていますが載っていないものも1000弱ぐらいあります.
・究極の英単語プレミアム1,2
究極の英単語 vol.4の更に上のレベルに位置付けられているシリーズです.
・Distinction1-4
英語系Youtuber Atsu氏が出版しているネイティブが使う単語や表現がまとめられています.
スピーキングの表現のバリエーションを増やすために効果があると思います.
下記サイトからのみ販売されています.
参考 Distinctionの販売サイトDistinctionまた分野を絞って英単語を覚えるということも有効です.
例えばエンジニアならば英語の技術書を読んでみて知らない単語を覚えるなど、実務と直結する分野から実際に仕事でよく使うもの、使えそうなものを覚えていくと良いでしょう.
英会話
現在は安価でオンライン英会話を受講できるので折角1級まで合格できたならば、ぜひスピーキング力も維持、レベルアップできるように継続していきましょう.
またオンライン英会話だけでなく、英語を話さなければならない環境に身を置くことも重要です.
私の場合は海外赴任があり、強制的に英語の環境に移ることになりましたが、日本でも例えば駅で困っている外国の方がいたら助けてあげる、簡単な通訳やアテンドにチャレンジしてみるなど日本国内で英語を話す機会を強制的に作っていきましょう.
英語を使って何を話したいか?を明確に!
またよく言われる通り英語は手段(ツール)です.
例えるならば、車を運転するための手段として自動車免許があり、真の目的は車を運転してどこかに出かけるということです.
英語力の向上(車における運転技術)は引き続き取り組みながらも、英語を使って何の話をしたいか(車におけるどこに行きたいか)を考え始めアクションを起こしてみると良いでしょう.
今の時代は発信が簡単にできるので、例えば日本についてやご自身の興味があるものの紹介をYoutubeやSNSで英語を使って発信してみるのでも良いでしょう.