【英検準1級】リーディング長文問題の解き方解説 [実践編]

概要

英検準1級のリーディング問題の解き方を、実際の問題を用いて解説します.

特に実際に私が読んでいるときの頭の中を体感していただくために、できる限り文章で表現することを心がけて本記事を執筆しました.

本記事では英検準1級2021年度第3回の大問3-2 The friends of Eddie Coyleを対象にします.

ただし著作権の関係で、本文及び選択肢をそのまま本記事に掲載することはできません.

英検ホームページまたは市販の過去問などから、同じ問題を手元に用意し本記事をご参照ください.

過去問の入手方法は以下の記事をご確認ください.

【英検】過去問の入手方法と過去問を使った効果的な学習方法

第1パラグラフ

1文目

早速読み始めて行きましょう.

まずはタイトルを見てどんな文章か想像できそうか確認してみましょう.

今回のタイトルはThe Friends of Eddie Coyleとなっており、Eddie Coyleさんの友達?、ん、なんだかよくわからないな、といった感想を持つと思います.

今回はタイトルではあまり文章の内容は想像はできなさそうなので、それでよしとし本文に入って行きましょう.

1文目、American Writer George V. Higginsとさっそく人の名前が出てきます.

人の名前が出てきたら忘れないように印を付けておきましょう.

私は人の名前は四角で囲うようにしています.

また同じく1文目の最後に本文章のタイトルであるThe Friends of Eddie Coyleが出てきます.

ここでHigginsさんの1冊目の小説のタイトルなのだということがわかります.

ちなみに作品名はイタリック体になるということも押さえておきましょう.

イタリック体について

2文目

2文目はやや長く関係代名詞が使われていて難しいと感じる方もいるかもしれませんがゆっくり整理していけば大丈夫です.

まず最初にThis crime novelという情報が出てくるのでThe Friends of Eddie Coyleは犯罪小説であることがわかります.

また著者のHigginsさんはwriterになる前に弁護士(lawyer)として働いていたということ、その時の警察の監視カメラのテープやスクリプトをもとに小説を書いているということも合わせてわかります.

3文目

3文目冒頭のWhat he heard and readはHigginsさんが彼が関わった案件のテープやスクリプトで聞いたこと、見たことを指します.

それらはTVドラマのようなものとは異なっていたとのこと.

4文目

Higginsさんは実際の犯罪者の話し方をそれらのデータから学び、そこから著書の着想を得たとのこと.

5文目

当時の犯罪小説のベストセラーにそのようなリアル感は含まれてはいなかったとのこと.

6文目

glamorizeは「美化する」という意味でneither norが使われているので犯罪者の生活を美化したり、警察をヒーロー的な視点で描くことはしなかったとのこと.

逆に言うと他の小説はそのようなパターンのものが多かったということも推測できますね.

パラグラフまとめ

1つのパラグラフを読み終えたら必ず概要をメモっておきましょう.

メモせず読み進めると、なんとなくは理解できたけど結局何が書いてあったっけ?という状態になることが多いためです.

本文の左側に少しスペースがあるのでそこにメモを残しておくと良いでしょう.

私は第1パラグラフの概要として、「Higginsは弁護士時代の経験を元に他にはないリアル感のある小説を書いた」とメモを残しました.

第2パラグラフ

1文目

distinguish A from B で「AをBと区別する」という意味です.

他の小説との違いはin dialogue「会話ベース」で書かれているということ、とのこと.

2文目

Givenは「-と仮定すると、前提とすると」という意味で、サスペンスを生み出すために細かく作ったストーリーに重きを置いてきた犯罪小説を前提とすると、このアプローチ(=会話ベースで話が展開されるということ)はオリジナルなアプローチである、とのこと.

3文目

3文目は2文目の具体例です.

重要な出来事の直接描写されることはなく、登場人物同士の会話(1文目にあったin dialogueをthrough conversationsで言い換えでいる)で展開されている、とのこと.

4文目

Thusは「したがって」という意味のディスコースマーカーです.

ディスコースマーカーは話の流れを掴むために重要になるので下線を引くようにしましょう.

以下のディスコースマーカーのまとめ記事をご覧いただくことで、ディスコースマーカについて総合的に理解ができると思います.

【英検】リーディングで使えるディスコースマーカーまとめ

会話ベースでの話の展開により、読者は登場人物の話を盗み聞きしているような感覚に陥るという効果を生む、とのこと.

4文目も引き続き、会話ベースという小説の特徴に関する内容でした.

5文目

5文目も4文目同様です.

戦闘シーンも会話ベースで描写され、ストーリーを追うのに必要最低限の情報だけ、通常の記述で書かれたとのこと.

パラグラフまとめ

第1パラグラフと比べると第2パラグラフはあまり多くの情報はなく、The Friend of Eddie Coyleは通常の小説とは異なり、登場人物同士の会話ベースで話が展開されるという点が特徴ということを具体例や読者への効果を交えて紹介していました.

私が書いたメモは「本の特徴は会話ベースということ」です.

メモはこれぐらいコンパクトでOKです.

第3パラグラフ

1文目

althoughは譲歩の接続詞で「-だけれども」という意味です.

Higgins’s first novel = The friends of Eddie Coyleであることは第1パラグラフの1文目で触れられています.

この小説はすごいスピードで売れたが、全ての読者がこのライティング方式 = (しつこいですが)会話ベースの方式のことを好まなかった、とのこと.

2文目

Higginsさんの2冊目以降の小説も同じ方法で書かれたが、明確なストーリーの描写がなかったり、動作に関する内容がほとんど含まれず、多くの人たちに批判されたとのこと.

1冊目の成功をそのまま継続して活かすことはできなかったんですね..

3文目

yetは「しかし」という意味の副詞で、批判されてもHigginsさんはこの方法で本を書くことを止めなかった、とのこと.

理由は読者に登場人物の発言に注目して読んでほしいから、とのこと.

3文目は少し長めでしたが、分割して考えれば読めると思います.

4文目

despiteは「にも関わらず」という意味の前置詞で、多くの小説を書いてきたが、最初の小説を超える成功はなかった、とのこと.

5文目

晩年に向かうにつれて、Higginsさんは彼の本が注目、評価を得られてないことにフラストレーションを溜めていた、とのこと.

6文目

neverthelessは「それにも関わらず」という意味の副詞で、そうは言ってもThe Friends of Eddie Coyleは現在、犯罪小説の中で最も優れた小説のうちの一つと多くの人に評価されている、とのこと.

パラグラフまとめ

Higginsさんの会話ベースというこだわりが1冊目はいい方向に働いたが、2冊目以降はヒットせず、晩年はそのことに絶望していたようです.

私が書いたメモは「会話ベースにこだわり1冊目はヒット、2冊目以降はヒットせず. 当時は評価されなかったが今は高く評価.」です.

問題を解く

1問目

基本的に問題は各パラグラフの内容に対応しています.

そのため1問目は第1パラグラフの内容に関する質問である可能性が高いです.

第1パラグラフのメモを見返してみると・・・

「Higginsは弁護士時代の経験を元に他にはないリアル感のある小説を書いた.」

と残していましたね.

では問題を見てみましょう.

Higgins氏が書いたThe Friends of Eddie Coyleについて適切な説明がされているものを選ぶ問題です.

選択肢は必ず全て確認し、根拠を持って選んでいきましょう.

選択肢1は小説をヒットさせ弁護士を辞めようとしていたという内容ですが、そのような話は本文では書かれていないので×. そもそもHigginsさんが小説を書いたのは弁護士を辞めた後ですね.

選択肢2は犯罪に対する一般のアメリカ人の注目が欠落していることに腹を立てて、この小説を書いたという内容ですが、このような話も本文では触れられていないので×.

選択肢3は弁護士の仕事のハードさを読者に示すために小説を書いたという内容ですが、これも本文には書かれてないので×.

選択肢4はメモの通りで、弁護士時代の調査で発見したことにインスパイアされて小説を書いたという、4つ目の選択肢が正解になります.

2問目

第2パラグラフでThe Friends of Eddie Coyleについてわかることは何かという質問です.

第2パラグラフのメモに戻ると、

「本の特徴は会話ベースということ」

と残していましたね.

選択肢1はHigginsさんは犯罪小説の伝統的なルールは今もなお有効であることを小説を通して証明したかった、とのことですが、伝統的なアプローチを採用していないのでこの選択肢は×です.

選択肢2は出来事の細かい描写はせず、登場人物のinteractions「意思の疎通」でストーリーが展開されており、普通ではないとのことで、この選択肢が正解です.

一応残りの選択肢も見てみましょう.

選択肢3は前半部分は正しいようにも見えますが、会話ベースの手法を採用したのは長い文を書く自信がなかったからというのは誤りなので×.

選択肢4も前半部分は正しいようにも見えますが、後半のそれが本当の犯罪小説であるとは考えていなかったという点が誤りなので×.

3問目

最後は本文の著者の考えに近いものはどれかという質問です.

第3パラグラフのメモに戻ると、

「会話ベースにこだわり1冊目はヒット、2冊目以降はヒットせず. 当時は評価されなかったが今は高く評価.」

と残していましたね.

選択肢1は会話ベースという本の書き方を変えることで、より広い読者層を得ることができたかもしれなかったが、作風は変えなかったということで、やや間接的な内容ですがこれが正解になります.

選択肢2は前半部分が誤り、選択肢3は他のジャンルと犯罪小説を比べている内容であり誤り、選択肢4も本文では触れられていないので誤りです.

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