日本語から英訳する際のポイント

この記事の目的

主に日本語の文章を英語にする、つまり英訳する際に私が注意しているポイントをご紹介します.

日本語から英訳する際のポイント

結論ファーストで書く

1つ目は結論ファーストで書くということです.

日本語の文章は英語に比べると、結論や重要な情報を後ろに置くことが多いです.

日本語の文章と同じ情報の順番でそのまま英訳してしまうと、読み手が知りたい情報が後ろになってしまうのであまり好まれません.

英訳する際には結論や重要な情報はできる限り文章の前の方で掲示するように意識しましょう.

お客様対応で最も重要なことはプロ意識です.

The most important thing when we deal with customers is professional awareness.

重要な情報を文の初めに掲示するように修正すると以下の通りになります.

プロ意識がお客様対応で最も重要である.

Professional awareness is the most important when dealing with customers.

明らかな情報は省略する

2つ目は英訳する前に日本語の文章の中で明らかな情報は削除するということです.

その会社により多くの新入社員が採用された。

Many new employees have been hired by the company.

新入社員が採用されるのは自明なので日本語から修正すると以下の通りになります.

その会社には多くの新入社員がいる。

There are many new employees in the company.

意味のない表現は削除する

3つ目は意味のない表現を削除するということです.

日本語の文章ではあまり気にならない意味のない表現でも英語にする際にそのまま英訳してしまうと自然な言い回しにならないことが多いです.

例えば、以下の文章は意味のない表現が含まれています.

「調査を行った。」は「調査した。」と言っても差し支えないでしょう.

その会社はその問題の原因の調査を行った

The company performed the investigation of the cause of the problem.

修正すると以下の通りになります.

その会社はその問題の原因を調査した

The company investigated the cause of the problem.

態の選択に注意する

4つ目は態の選択に注意するということです.

日本語の文章では受動態で書かれているものをそのまま英語にする際にも受動態で書くことで、理解しづらくなることが多いです.

そのため受動態の文章を書く際には能動態にすることで分かりやすくできないかを検討することが大切です.

打ち合わせが定期的に開催され、コストの問題について議論される必要がある.

It is necessary that meetings be held regularly and the cost issue be discussed.

修正すると以下の通りになります.

打ち合わせが定期的に開催され、コストの問題について議論される必要がある.

We should hold meeting regularly and discuss the cost issue.

時制を適切に選択する

5つ目は時制を適切に選択するということです.

特に時制の中でも、過去形と完了形の違いを理解し使い分けることが求められます.

例えば、以下の文章は日本語の文章では一見過去の話に見えますが実際は現在の状態について述べており、英語の文章で過去形にしてしまうと今はわからないというニュアンスが含まれてしまいます.

以下、具体例です.

その問題の原因がわかった.

We identified the cause of the problem.

修正すると以下の通りになります.

その問題の原因がわかった.

We have identified the cause of the problem.

可能性について助動詞を使い明確にする

6つ目は可能性について助動詞を用いて明確に表現するということです.

日本語ではあまり意識することがないですが、英語では表現が示す可能性の度合いについて意識をする必要があります.

以下、具体例です.

新しいシステムはサービスの質と生産性を高める.

The new system improves service quality and productivity.

助動詞を使った文章に変更すると以下の通りになります.

新しいシステムはサービスの質と生産性を高めることができる(80-90%の確率).

The new system can probably improve service quality and productivity.

 

【ご参考】可能性を示す助動詞
  • should, must 「-のはずだ」「-に違いない」
  • can,will 「可能性がある」
  • can probably 「十中八九-できる」
  • could,would 「可能性がある(低め)」
  • may 「かもしれない」
  • might 「(ひょっとすると)かもしれない」

文構造はシンプルにする

7つ目は文構造はシンプルにするということです.

例えば、以下の文章は文構造が少し複雑です.

that節の中にthatが使われており、入れ子構造になってより文法的には間違えてはいないですが理解しづらくなっています.

私たちはその問題のきっかけは内部処理が時間がかかったことだったと想定している.

We are assuming that the trigger of the problem was that internal processing was taking time.

修正すると以下の通りになります.

私たちはその問題のきっかけは内部処理が時間がかかったこと(=内部処理の遅延)だったと想定している.

We are assuming the trigger of the problem was delay in internal processing.

ニュアンスの違いに注意する

後で記載します.


以上、英訳する際に注意すべきポイントでした. まずは使えそうなポイントを1個、2個取り入れて意識してみるところから始めると良いでしょう.

英訳した後に適切に文章の見直しをすることも重要です. 文章の見直しのポイントは以下の記事にまとめています. 是非チェックしてみてください.

文章の質を上げるための見直しのポイント6選

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